走馬燈子供のすこし変はりもの 『先生から手紙』、平一〇、走馬灯=夏。 吾が子の言動によその子とは違うところを見つけて、面白がっている。僅かながら不安感もあろう。独自性のつよい取合せで、そんな微妙な感覚を静かな光の明滅によって落ち着かせた。走馬燈は夏祭りで買ったものか。
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by tsukinami_819
| 2023-10-10 06:43
| 百字鑑賞
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水着の子時計の螺子を巻いてをり 『先生から手紙』、平一〇、水着=夏。 夏休み、これからプールへ出かけるところか。水着に着替えた子どもが、掛け時計の針が停まっていることに気づいて、踏み台に乗って螺子を巻こうとしている。静かな、けれども生き生きとした、平穏な暮らしの点描。
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by tsukinami_819
| 2023-10-09 06:43
| 百字鑑賞
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子の髪の乾きやすくて雛の間 『先生から手紙』、平一〇、雛=春。 宵の口、風呂上がりの女児たちが揃って髪を乾かしている。春が来てまだ暖房を使っているのかもしれない。ひな壇の前に集まって、賑やかに今日の出来事を語り合う、夢のような愉しい時間。下五の読みはヒイナノマ。
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by tsukinami_819
| 2023-10-08 06:43
| 百字鑑賞
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12月15〜17日の3日間「明石の俳人 横山蜃樓展」が、兵庫県明石市の文化博物館にて開催されます。 最終日の17日には、同館で 第1回横山蜃樓顕彰俳句大会 も行われます。その事前投句の締切日(10/25)が近づいています。 鵙の声屈する処無かりけり 蜃楼 案内の詳細は「いぶき俳句会」サイトをご覧ください。同会代表のお一人 今井豊さんが中心になって、この企画をすすめておられます。 ちょっと探しにくいサイトですが、「目次」から「句会のお知らせ」ページを開いて、下へいくつかスクロールしていただくと、案内ページに辿り着けます。 ここをクリックしていただいても移ります。 ➡ 「句会のお知らせ」ページ 所属等にかかわりなく、どなたでも、清新な作品をお寄せください。
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by tsukinami_819
| 2023-10-07 18:43
| その他
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借問す虚子は初蝶見たりしや 『先生から手紙』、平一〇、初蝶=春。 借問とは、かるく問いかけるの意。虚子の代表句「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」は昭和二十一年春、虚子七十二歳の作。御大ときたらまるで敗戦直後の社会混乱など知らぬげに、主客二人の会話をそのまま句に仕立てた。
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by tsukinami_819
| 2023-10-07 06:43
| 百字鑑賞
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