津田清子の百句(12)

 燈に遇ふは瀆るるごとし寒夜ゆく(「礼拜」)

瀆るるはヨゴルル。自句解で、橋本多佳子が住むあやめ池(伏見村)も自分の住む富雄村も田舎だとする。幸福と言えなかった家族を思いやる句だろうか。晩秋、脳溢血のあと二十年自宅療養していた父が永眠。昭二七。

by tsukinami_819 | 2021-01-23 06:43 | 百字鑑賞 | Trackback | Comments(0)
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