津田清子の百句(10)

 狡る休みせし吾をげんげ田に許す(「礼拜」)

 げんげ田、春。生駒から大阪への通勤途中に見る河内平野のげんげ田風景らしい。作者は三十歳の小学校教員で、このときまだ休職中のはず。ズル休みしているみたいだ、子らに早く会いたいなあという思いか。昭二六。

by tsukinami_819 | 2021-01-21 06:43 | 百字鑑賞 | Trackback | Comments(0)
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