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六四三の俳諧覚書



総合俳誌拾読「俳句四季」2019年5月号

総合俳誌には珍しく特集記事よりも、連載もの重視の方針を続けておられる様子です。そのぶん編集に安定感がありますね。
連載『忘れ得ぬ俳人と秀句』の第2回は上田五千石さん。坂口昌弘さんが選び出された秀句から、数句あげてみます。
 万緑や死は一弾を以つて足る 五千石
 渡り鳥みるみるわれの小さくなり
 これ以上澄みなば水の傷つかむ
 太郎に見えて次郎に見えぬ狐火や
 もがり笛風の又三郎やあーい
 霧吹きといふこと山の神もする
 田楽は茄子を俳諧は荘子を祖
 考えを止めて水母のごとく生く
面白い句を詠んでおられます。渡り鳥の句なんて、凄い句ですよ。一度ちゃんと五千石さんの句を読んでみないといけません。
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上の写真。先日の夕べ、家の近くで、こんな奴と遭遇。ニホンアナグマ? 体は大きくなくて、最初、猫かとおもったくらい。ちっとも逃げようとしません。いよいよ、人間よりも野性動物の目立つ村ですなァ。

# by tsukinami_819 | 2019-04-24 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

『句文集 すまし顔』の書評(2)

拙著『句文集 すまし顔』の書評、第2回。
発行から3週経つので、ハガキやメールで寄せていただいた感想の中から、いくつかご紹介します。大家のものも、初学者のものもあります。順不同。
あらかじめおことわりしておきますが、ベタ褒めの文面に関しては、こちらから本を謹呈したことに対する、礼状だからですね。
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〉「俳人蛇笏」拝読。詳細な調査その見識に驚き、共鳴致しました。大正六年の「キラゝ」二月号を御覧になった事に驚きます。

〉御句中「正月や」「手袋を」「水洟を」「踊の輪」「梳る」「古本の」「少年の」等、特に好きな御作でした。玉文、私の書きましたもの、御参照下さっておられる御様子、うれしいことでございます。

〉大童での斜め読みで恐縮ですが、「無名の俳句」の書きすすみようが面白かった。寺井文子という人に興味を覚えました。

〉早速、拝読、勉強させていただきます。その学識の深さ、俳論に感銘致しております。

〉ぎっしり詰まった一冊に圧倒されました。平畑静塔も加藤三七子も知りませんでした。山口誓子が五十嵐播水に診てもらっていたとか・・・勉強になる上、トリビア的な楽しさを感じました。(略)「寒の夜を啼きとほし果て犬逝けり」突き抜けた哀しみを感じて、クッキーちゃん(注:犬の名)が最期まで呼んでいた名前は誰だったのか・・・。

〉竹下しづの女、杉田久女をはじめ女性俳人も数多く、楽しみです。(注:「秀句鑑賞」のこと)

〉なかなか大部のご本で、手ごたえがありますね。俳句に関する貴兄の集大成という感じがします。(略)いま「俳草子」をじっくり読み始めています。これ面白いです。

〉句集に随筆を盛り込んだものは時々見かけますが、自句に加えての俳論は異色です。(略)下記の句に惹かれました。「退職の」「試験終へ」「戦争は」「庭掃いて」「冬に入る」

〉ラインで数人にお知らせしたら、〇〇さんも○○さんも買われたそうです。○○さんは「自転車の僧」「アロハシャツ」「だんじり」の句がいいと、義母と義姉とで三冊。(略)それにしても膨大な労力がかかる内容に脱帽です。

〉懐かしい句も収録されていて楽しく、加藤三七子さんのページなども、姫路方面のこととか、興味深く読ませていただきました。

〉加藤三七子先生の「黄鐘」は、私が最初に在籍していた結社なので、懐かしく拝読しました。また、永田耕衣先生の「琴座」は、2年ほど在籍していたことがあり、改めて、来し方を振り返ることができました。

# by tsukinami_819 | 2019-04-21 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

宗務庁見学ツアー

菩提寺の住職が、2年前から天台宗務庁(宗教法人天台宗の事務局)に入っておられます。檀家がその職場を見学できる、特別な日帰りバスツアーに参加。
建物は比叡山の山頂ではなく、琵琶湖の西岸近く、滋賀県大津市坂本にありました。比叡山とゆかりの深い日吉大社のある一帯です。
天台宗務庁の玄関。
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全国から教区代表の僧侶が集まって、法人の運営を協議される議会場。
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近くの律院の護摩堂で、千日回峰行を達成された阿闍梨による護摩焚き。
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同じ律院の精進料理。
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午後は京都市内へ移動。今年は祇園の甲部歌舞練場でなく、歌舞伎の南座で「都踊り」を見ることができました。下の写真は3階席から見た開演前の舞台。
 都踊はヨーイヤサほゝゑまし 京極杞陽
ほんとに「みやこおどりは」「ヨーイヤサ」という、舞妓さんの可愛い掛け声で始まりました。
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俳句を作りたいなと思って参加したのですが、いまのところ、何も浮かびません。

# by tsukinami_819 | 2019-04-18 06:43 | | Trackback | Comments(0)

原信次句集『七坂』を読む

作者は「藍生」「いぶき」会員。
お洒落な表紙絵にまず目が行きます。本文用紙も上質です。書名に使われている「七坂」とは、大阪市天王寺区にある七つの坂の総称。その寺町エリアにお住まいのようです。
序を今井豊さん、跋を中岡毅雄さんの「いぶき」両代表が執筆しておられます。
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作品は編年体でなく、「春」「夏」「秋」「冬」の四季別、つづいて「登山」「お遍路」「田植」「家族」「ふるさと」「海外」のテーマ別に並べられています。そこから1~2句ずつ取りあげてみます。
 電線の入り込む路地や猫の恋 原 信次
 廃線のトンネル抜ける春の水
 鴨川に白き素足の少女かな
 遮断機の降りし踏切原爆忌
 布団干す出張前の日曜日
 十二月八日の未明メールくる
 七坂の寺を巡りて去年今年
 CTに映らぬ痛み寒の入
 山伏もテントで眠る星月夜
 新聞に遍路のちらしあると妻
 芒揺れ次の札所へ急ぎけり
 余り苗残さず隅に植ゑにけり
 箸袋ひとつ増えたり三が日
 滝の水闇より海へ落ちにけり
 閉校の記念式典小鳥来る
 山麓の古城の釣瓶落しかな
 オーロラの揺れて狼吠えにけり
跋文にある中岡さんの句評が見事ですよ。一つだけ挙げてみましょう。「CT」の句をこんなふうに読んでおられます。
原さんは製薬会社勤務だったので、この句は第三者のことを詠んだのであろうか。私としては、作者自身のことと取りたい。CT検査は、私も幾度となく受けたことがあるが、こういう感慨を覚えたことはなかった。原さんの句を読んで、なるほど、こういう切り口もあるのだなと思った。「寒の入」の季語が、痛覚をリアルに伝えてくる秀句である。
今井さんが序文に書いておられるとおりの「実直」なお人柄によって、全体として、自らの人生体験や生活実感を活かした佳い句集に仕上がっています。

# by tsukinami_819 | 2019-04-14 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(1)

『句文集 すまし顔』の書評(1)

大井恒行さんがご自身のブログで、拙著『句文集 すまし顔』の書評を執筆してくださっています。たぶん、この本にとって、初めての書評だろうと思います。
「大井恒行の日日彼是」の4月12日の記事を(←左をクリックして)ご覧ください。
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俳論「切字考」に独自の考察がないとか、俳論で示した基本的な考え方・志向がちゃんと自作の句に反映されていないとか、俳句より散文のほうに見るべきものがあるというご指摘は、客観的に見てそのとおりでしょう。つまり、俳句が上手くないってこと。大井さんは、俳句や俳論の読み手として、たしかな目をお持ちの名伯楽です。
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でも、「無名の俳句」のようなマイナーで、調査困難な題材を評価してくださっているのは、嬉しいところです。
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 大門の外に青葉のしだれをり 六四三
この京都の花街島原で詠んだ夏の句のほか、記事の最後にも、いくつかの句を挙げてくださっています。
ありがとうございました。

# by tsukinami_819 | 2019-04-13 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

平成桜花爛漫

先の土日は桜が満開でした。アレルギー性鼻炎の薬を飲み、なんども目薬をさしながら、句会に参加してきました。
6日は「玉梓」京都句会。
主宰のビシッバシッと力強い、講評と添削指導に圧倒されました。平明な表現を基本としておられるからこそ可能なのでしょう。句会にもいろんな個性がありますね。
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以上の写真は蹴上、白川あたりの狭い範囲のもの。吟行というより散歩でした。
夜はホテル代が高額過ぎて京都に宿泊できず、新大阪のホテルへ。
翌7日は「いぶき」神戸三宮句会。
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写真は北野、風見鶏の館の周辺です。
で、当日出した俳句ですが、都合があって今回は記載できません。あしからず。
# by tsukinami_819 | 2019-04-11 06:43 | | Trackback | Comments(0)

春の寺

花粉症がひどくて、屋内に籠りがちです。と言いつつ、この土日は句会に参加していますが。
   ○
先月末、日帰りツアーで神戸の2か寺を廻ってきました。
山の上はいまだ早春の寒さ。
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摩耶山天上寺には、著名俳人の句碑が幾つも建立されていました。
 夕焼けて西の十萬億土透く 山口誓子
高野山にも同じ句の碑があるそうです。「透く」はちょっと出ない言葉でしょうね。
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金堂内には極彩色の観音さまがならんでおられ、まるで夢の世界。上の写真は仏陀の母、摩耶夫人(まやぶにん)を祀るお堂の前。
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岩嶺山石峯寺(しゃくぶじ)の本堂裏で、山伏による柴燈護摩供の神事が行われました。
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最後に、火渡りに挑戦。じつは、真ん中は熱くありません。
# by tsukinami_819 | 2019-04-07 06:43 | | Trackback | Comments(0)

総合俳誌拾読「俳句界」2019年4月号

特集は「横山白虹」
戦前に外科医のかたわら、吉岡禅寺洞の「天の川」の編集長をつとめ、戦後まもなく病院の建物が火災で焼失したのを機(?)に、政治家(市会議員)へと転身をはたし、主宰誌「自鳴鐘」で活躍された俳人です。山口誓子に近い存在だったようですね。昭和48年74歳のとき現代俳句協会の会長に就いておられます。寺井谷子さんのご尊父。
 夜の蟹露台の上にあがり来る 横山白虹
 雪霏々(ひひ)と舷梯(げんてい)のぼる眸ぬれたり
 ラガー等のそのかちうたのみじかけれ
 よろけやみくらきにをりぬ夜の秋
 アドルムを三鬼にわかつ寒夜かな
情緒のある「雪霏々」は白虹の代表句。「ラガー等」はラグビーの季語化に貢献した句らしく、昭和9年作。「よろけやみ」は炭鉱労働者の肺結核。「アドルム」は睡眠薬。
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川名大さんによる「2018評論展望」を今回も興味深く読ませていただきました。
近ごろ金子兜太さんを持ち上げ過ぎだろうとおっしゃっていますが、たしかにそうかもしれません。まだ兜太ブームの渦中ですね。
昨年出版された坂本宮尾著『竹下しづの女』に触れておられる文章を読んで、ドキリとしました。このたび私の出版した句文集に「本名静廼。」と書いてしまっているのです。でも、戸籍名は片仮名の「シヅノ」であることが最近の調査で判明しているそうです。本の原稿には間に合わなかったので、とりあえず、当ブログ内の過去記事に、追記として訂正を入れておきました。
現俳協会青年部編の『新興俳句アンソロジー』は、なかなか評価が高いようですね。新興俳句というのは、戦時に弾圧を受けて事実上消えていった戦前の俳句運動でした。
そのほか、あれこれ論じておられる川名さんの筆舌の鋭さはいつもどおり。全てを理解できたわけではありませんが、滅多に褒めない批評態度がユニークです。
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# by tsukinami_819 | 2019-04-04 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

句文集、本日発行

句文集、めでたく本日(エイプリルフールに)発行です。
 書名 『句文集 すまし顔』
 著者  国光 六四三
 出版社 金木犀舎
 発行日 2019年4月1日
 定価  税込 1,296円 ~Amazonにて販売~
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表紙カバーの袖に、自作5句をあげました。キャッチコピーですね。
 秋祭帰る舞妓のすまし顔 六四三
 古本の丸腑に落ちず夜長かな
 夏うぐひす焼場の扉閉づる迄
 引きちぎるやうに手袋ぬぐ忿怒
 ひこばえや室津の絵図に通信使
     〇
本書の目次は、3月20日の記事で、ご覧いただけます。よろしければ、お買い求めください。
     〇
おまけ。本の300句に目を通した俳兄が洒落で、こんな書を送ってくださいました。
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せっかくなので、コルクボードに貼り付け、遊んでみました。

# by tsukinami_819 | 2019-04-01 06:43 | その他 | Trackback | Comments(0)

総合俳誌拾読「俳句」(角川)2019年4月号

桜が咲き始めたというのに、今ごろになって風邪でダウン。鼻炎の悪化かな。
4月8日は虚子忌。また、釈迦の誕生を祝う花祭、仏生会の日です。
近代俳句の性格を「写生」俳句として定着させた高濱虚子は、昭和34年(1959)4月8日に85歳で亡くなっています。それで、4月号の特集は『没後60年 再発見!高浜虚子』なのでしょう。
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まず、総論で井上泰至さんが明治文学の「写生」の意義に触れ、そのあと作句年代別に、20代までの虚子の行動と作品を神野紗希さん、30代を村上鞆彦さん、40代を立村霜衣さん、50代を中村雅樹さん、60代を中本真人さん、70代を山田閏子さん、80代を中岡毅雄さんが概観し、さらにテーマ別論考として、大結社主宰としての虚子像を筑紫磐井さん、思想家としての虚子像を岩岡中正さん、選者としての虚子像を岸本尚毅さん、研究対象としての虚子資料を田部知季さんが考察しておられます。
よく考え抜かれた企画であり、執筆者の人選だろうと思います。特に虚子の句を年代別に鑑賞するのは面白い試みでしょう。
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興味深かったのは、40代の虚子の仕事として、大正4年から6年にかけて「ホトトギス」に連載され、単行本化された『進むべき俳句の道』を取り上げておられる文章でした。前にも当BLOGに書いたと思うのですが、これは虚子が初めて「客観写生」について言及した記念碑的なテキストです。〈主観のある俳句こそ、子規亡きあと新時代の俳句である〉と定義しながら、連載の最後になって〈客観的な写生技法を推奨する〉という、いわば自己矛盾に満ちた指導書です。よくいえば、虚子独特の優れたバランス感覚がここで発揮されています。
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わたしは、近ごろ虚子俳句に対する興味を失いかけています。正確にいえば、虚子を避けようと努めています。俳句を文学の1ジャンルとして確立させた大恩人だといって彼のことを持ち上げるにせよ、ただの企業経営者だと貶めるにせよ、あまりに膨大な量の資料(=俳句も論文も談話も、また他の人による研究書も)が遺されているために、虚子研究は、底なし沼のように深くて厄介だと思うからです。たぶん一生かかっても研究し尽くせない存在だと思うし、研究し続けているうちに、虚子の作であるというだけで凡庸な俳句や雑談までもがなにやら重要なもののように思えてくるから、始末に負えません。それゆえ、正直あまり関わりたくないのです。
虚子を避けて通ってはたして近代俳句の核心に迫れるものかどうか、それはわかりませんが、そういう仕事は、もっと若い(あるいは確たる信念をお持ちの)俳人にお任せしましょう。今回の特集はたいへん有りがたい読み物でした。

# by tsukinami_819 | 2019-03-29 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

句文集の「あとがき」から

本題の前に、イチロー引退の話・・・。
1990年代後半、オリックス・ブルーウェーブの試合を観るため、小学生の息子を連れて、グリーンスタジアム神戸へ出かけたことがあります。外野練習で、右翼のイチローと左翼の田口壮とがフライを背面キャッチし合っていた頃です。
1番打者イチローを打席に迎えるたび、外野席から、内野席から、1塁側から、3塁側から、バックネット裏から、そうして、おそらくは相手チームのファンからも、「イッチ、ロ、オーーー」という大合唱が球場全体にわき起こって、信じられないほどの興奮につつまれたものです。ワア~ンという山津波の響き(って経験はないけれど)みたいな感覚でした。すると、イチローは4割の確率でヒットを打ってくれました。あんな一体感のある光景には、もう立ち会えないでしょうね。
それから別のとき、仕事先で、シーズン・オフ地元貢献活動中のイチローに会ったこともあります。当時すでにスターだったので、騒がれて大変そうでした。
米国へ渡って内野安打が増えたけれど、それもまた彼なりの対応策だったのでしょう。野球の“神の子”イチロー、お疲れさま。28年も踏ん張ったんですね。
さて、やっと本題・・・。
   ○
書名 『句文集 すまし顔』
著者  国光 六四三
出版社 金木犀舎
発行日 2019年4月1日
定価  税込 1,296円 ~Amazonにて販売~
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印刷所から納品がありました。いよいよ発送開始です。
本の「あとがき」の一節です。
〉句集すまし顔には、昨年夏までにつくった俳句で、神戸「円虹」、横浜「街」、京都「玉梓」、兵庫の新しい「いぶき」そのほかの俳誌、句会や新聞の投句欄などで選者の先生にひろっていただいた作品から、三百句をえらびだした。行動記録のようなものになった。
〉十編の俳文は、おおむね昭和の俳句をめぐる評論で、インターネット上の個人ブログ「六四三の俳諧覚書」の記事と合わせ、文章をくっつけたりひっぱったり、いくらか手直ししたものだ。古本を買いあつめたり、近隣の図書館や登場人物ゆかりの土地を訪ねたり、それなりに努力した成果物ではある。
     〇
本書の目次は、3月20日の記事で、ご覧いただけます。

# by tsukinami_819 | 2019-03-26 06:43 | その他 | Trackback | Comments(0)

彼岸かな

写真日誌。
彼岸の入りに、大阪の天王寺さんへ。
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夜は、裏なんばの小さな名店へ。
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胃腸の消化力が弱いのを忘れて・・・。
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飲み食いが過ぎて・・・。
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一時的に意識をうしない・・・。
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救急センターで、点滴のお世話に・・・。
何やってんだか!
# by tsukinami_819 | 2019-03-23 06:43 | | Trackback | Comments(0)

『句文集 すまし顔』の概略

書名 『句文集 すまし顔』
著者  国光 六四三
出版社 金木犀舎
発行日 2019年4月1日
定価  税込 1,296円 ~Amazonにて販売
〰 📱 購入は、Amazon(アマゾン)のサイトからも、金木犀舎(きんもくせいしゃ)のサイトからもご注文いただけます。〰
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本の内容がちょっぴりわかる目次 〰〰〰
句集 すまし顔 《自作300句》
文集 切字考
   俳人蛇笏
   草城の革新 虚構文学としての俳句
   戦争と楸邨
   平畑静塔のこと
   渾沌の俳哲 永田耕衣
   播磨の女流 加藤三七子
   無名の俳句
   俳草子(俳句友情物語/推敲―蟬の声/何をどう取り合わせるか/句またがりと調べ/字余りの赦される場所/前衛俳句のよみ方/ペット俳句/写生と既視感/芭蕉翁終焉記)
   秀句鑑賞(山頭火と放哉/富安風生/竹下しづの女/万太郎と龍之介/杉田久女/水原秋櫻子/高野素十/橋本多佳子/三橋鷹女/阿波野青畝/西東三鬼/中村汀女/日野草城/秋元不死男/中村草田男/山口誓子/星野立子/加藤楸邨/松本たかし/鈴木真砂女/細見綾子/京極杞陽/石橋秀野/石田波郷/渡邊白泉/桂信子/野見山朱鳥/鈴木しづ子/森澄雄/野澤節子/飯田龍太/飯島晴子/寺田京子/波多野爽波/藤田湘子/山田弘子)
     〇
ほぼ、Amazonサイトの商品説明文 〰〰〰
山本健吉評論賞(奨励賞)受賞歴のある著者による2作目の俳句本。《句集》の部に俳誌「玉梓」「円虹」等に発表した即物抒情と遊戯三昧を信条とする自選句300句、《文集》の部にはおおむね昭和の俳句をめぐる評論10編を収録する。
俳論は切字の歴史的考察、飯田蛇笏・日野草城らの本格的評伝のあと、著者地元である兵庫県に縁のある俳人たとえば播磨の地で活躍した永田耕衣・加藤三七子らの俳句を紹介し丁寧に読み解く。
また、昭和期を代表する俳人総勢38名の作品5句ずつを解説する秀句鑑賞は、作句をこころざす俳句愛好者に好適の一編といえる。
個人ブログ『六四三の俳諧覚書』で公開し、のちに加筆・修正した文章を含む。

# by tsukinami_819 | 2019-03-20 06:43 | その他

総合俳誌拾読「俳句αあるふぁ」2019年春号

毎日新聞出版から「俳句αあるふぁ」の春号が届きました。
特集は『新聞と俳句』です。青木亮人氏による総論のあと、明治以降の「メディア史と社会事象」と「俳句界の事象」とを関連付けようとした年表、俳句に関する古い昭和の新聞紙面のコピー、全国的な新聞俳壇の選者の系譜など。
ちょっと珍しい企画ですよね。論文を書くときの資料になるか、な。
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小澤實著『名句の所以』をテキストにした、小澤さんと堀本裕樹さんの対談記録『これからの「名句」の話をしよう』は、興味深くて面白い内容です。幻視とか、垂直性とか、踊り字(=くりかえし文字)の視覚効果とか、あれこれ論じあっておられます。
   ○
雑詠欄では、こんな句をひろっていただきました。
 ずわい蟹煉瓦積むごと沈めらる 六四三
選者池田澄子さんの句評です。
見たことはない景。そうなのだと思い込ませる言葉。ダメ押しの「沈めらる」はまさにそうなのだろうと思わせる。命あるもの、命あったものへの思い。
この句、読みとれなかったらしく、知人から「どういう光景なの?」とメールをいただいたので、蛇足とはおもいつつ、自句解を書いておきます・・・。
日本海に近い温泉地にあそんで、温泉街をブラブラ歩きしたときのこと。
通りをひと筋入った一画に、ほんとは観光客向けじゃないらしい鮮魚店がありました。店内にそっと足を踏み入れ、なにげなく壁のほうに目をやると、大きな水槽が据え付けられており、驚くほどたくさんの蟹がまるで煉瓦みたいに紐で縛られて、水中に沈められていました。これから旅館や料理店へ納入される業務用の蟹だったのでしょう。
面白い景だ!と思ったものの、なかなか句にできず、旅を終えてからあれこれ思案して下五の「沈めらる」を得て、ようやく姿をととのえることができました。

# by tsukinami_819 | 2019-03-17 06:43 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)

『句文集 すまし顔』の予告

来月、2冊目となる俳句本を出版します。
 書名 『句文集 すまし顔
 著者  国光 六四三(くにみつ むしみ)
 出版社 金木犀舎(きんもくせいしゃ)
 発行日 2019年4月1日
 定価  税込 1,296円
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はやばやと、Amazonにて予約受付中です。できれば販売にご協力ください。
本の内容は、今後ゆっくりとお知らせしていきます。

# by tsukinami_819 | 2019-03-14 06:43 | その他 | Trackback | Comments(2)


即物抒情 & 遊戯三昧 俳句ひねって遊びましょう
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著書など
○『句文集 すまし顔』2019年4月刊~Amazonで好評販売中
○随想『ペット俳句』-「俳句界」2017年8月号
○俳文集『私の俳句入門』2016年8月刊
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