手強い俳人

永田耕衣さんが亡くなったのは、阪神淡路大震災から2年半経った1997年、97歳のときでした。
同じ兵庫県人、しかも播磨の生まれ育ちなので、以前からとても興味のある俳人のお一人です。ただし、けっして一筋縄でいかない手強い俳人です。晩年には「俳哲」なんて呼ばれていました。
子規以降、近代俳句は「写生」を基本としたはずなのに、この人の句は写生じゃありません。まるで禅問答のような、短詩句なのです。それでいて、たしかに俳句には違いありません。
 枯草の大孤独居士ここに居る 耕衣
これが辞世句だそうです。
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by tsukinami_819 | 2017-10-14 06:00 | 読書感想 | Trackback | Comments(0)
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