大根蒔く

種を蒔(ま)いて一週間もしないうちに、大根が発芽しました。
大根蒔く短き影をそばに置き  加倉井秋を大根蒔く_b0090852_8172517.jpg
短き影とは自分の影でしょう。大根の種をまく百姓仕事と、自己省察とのギャップ。
加倉井さんは、明治四十ニ年生まれ、昭和六十三年没。富安風生さんに師事され、その後、俳誌『冬草』を主宰されました。
秋の季語としては大根蒔くのほか、菜種蒔く、芥菜(からしな)蒔く、蚕豆(そらまめ)蒔く、豌豆(えんどう)蒔く、罌粟(けし)蒔く、紫雲英(げんげ)蒔く。これらをひっくるめたら、秋蒔きという季語になります。
大根といえば、練馬(ねりま)がブランドです。地名を詠みこむのは俳句の特権。
大根の練馬に住みて大根蒔く 大橋越央子
by tsukinami_819 | 2010-09-20 08:20 | | Trackback | Comments(0)
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